劇団時計の公演が出来上がっていく過程を追っていきます!総力取材!!
こんにちは!情報宣伝スタッフの池田です。
『父と過ごした夏休み』チームは稽古3週目にはいり、稽古期間も折り返しを迎え、役者さんに焦りが見えてきた今日この頃です。
今回は、この前の日曜行った大道具を作るイベント、タタキについてレポートします!
劇に捧げた夏休み【第3回】タタキ編
私たちの公演では毎回、作品の内容や演出に合わせた舞台美術をデザインから製作まですべて自家製で作り上げています。しかもその製作はけっこう大掛かりで大変なので、
公演参加者全員参加で大道具を作る、通称「タタキ」の日があるのです!
この日ばかりは役者さんも台本を金槌とバールにもちかえ、舞台美術さんが書いてくれた設計図をもとに作業にいそしみます。
ベニヤ板をカッタ―で切り、
木材を測り、
押し切りという工具でカットします。
板材を着るのには丸ノコを。
そして釘で組み立てていきます。
演劇サークルと聞いてこういう姿を想像できる人はそんなに多くないかもしれませんね。完成した舞台を見たことある人でも、こんな日曜大工姿まで想像することは難しいかも、、、?
例えば、前回公演『ガラクタの街』の舞台セット。
まさしく家。大学内のまっさらなスタジオにこうやって家が建ってしまうんです。すごいでしょ。
こんな舞台美術も、
舞台の簡略版を建てるイベント=仮組みではこんな姿。
中身は全部木材でできていて、これらもタタキでみんなで作ったパーツを使って組み立てているのです。
「平台」という床に敷くパーツを「ケアシ」で底上げして段差を作って、裏もこんな感じで「パネル」を「人形」で立てて空間を仕切ったりなんかして…
木材むき出しの舞台裏、本邦初公開。
舞台美術一つ作るのに、どんなに途方もない作業が裏で行われているのか感じてもらえたでしょうか?
そして舞台裏を知ったうえで劇団時計の公演の様子を見てみましょう。
なんだか見え方が変わってきませんか?
おばちゃんは成人してそろそろ涙もろくなってきてしまったので、途方もない時間と労力をかけて一つの作品を作り上げようとしている若者を見ていると泣けてきてしまいます。。。みんな暑い中本当にお疲れ様!!!
今回もきっと素敵な舞台が建つことでしょう。
そうこうしているうちに着々とさまざまなパーツが出来上がってきました。
これは床の底上げに使う「ケアシ」
この日、たった一人で4つのパーツを完成させたす~す~君が自慢げにこちらを見ています。ケアシも彼作です。
最初は初心者でも3年も続けいれば、もはや職人の域。
そして今回の特殊兵器もできあがりました。みなさまにお見せする頃には、照明とコラボしてエモエモバエバエな演出がされるそうで……。ぜひ予想してみてください!
こんなかんじでタタキの一日は終了!
次回は仮組の様子をお伝えします。
情報宣伝:池田奈央
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劇団時計2019年度夏季プロデュース公演
『父と過ごした夏休み』
脚本・演出:稲垣隼
“俺の知らない父は、ちょっと幼くて、ちょっと格好よくて、とても輝いてた。”
首都大学東京 南大沢キャンパス構内にて、9月上旬上演予定。
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