劇に捧げた夏休み【第4回】仮組み編

劇団時計の公演が出来上がっていく過程を追っていきます!総力取材!!

『父と過ごした夏休み』稽古4週目に入りました。役者さんも台詞が馴染んできて、全体の雰囲気や流れ、細かい所も詰めていくこの頃です。

8月も終盤。

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今回は、先週におこなわれた仮組みをレポートします!

劇に捧げた夏休み【第4回】仮組み

仮組み——

それは、公演参加者総出で舞台美術の簡易版を建てるイベントです。紙の上では完璧に見える舞台でも、実際に建ててみると舞台裏にいる役者さんが丸見えだったり…足りないものがあったり…そもそもサイズが違っていたりと、想定外のことがおこることはままあり。。

だから、ためしに舞台を建てるイベント、仮組みがあるんですね~

しかしこんなに、なにもないまっさらな場所に客席と舞台美術を建てるのだから大変です。

リヤカーで往復して大量の資材を運び…

一方スタジオでも床に保護シートをはったり…

みんな汗だくで肉体労働にいそしみます。そんななかでも笑顔な彼女は、舞台監督の大山さんです。

作業全体を見て回りながら、溌剌と指示を出してくれます。テキパキと作業は進み、

平台に底上げ用のケアシをつけ、

空間を区切るための道具、パネルに人形という足をつけます。

そして舞台に平台を敷いていくと、完成はすぐそこ。

ちなみにこの平台、みんなドミノ倒しでもし始めそうなくらい軽そうに持っていますが、実際のところ結構腕にきます。

そうして舞台と客席のおおまかな構造が組みあがりました。

ここまでで約2時間。劇団時計の仮組み史のなかでも脅威のスピードで進んでいます。みんなずいぶん手慣れた雰囲気で、数々の力仕事を容易そうにこなしていますが、ここ、2時間前までだだっぴろいスタジオでしかなかったんだよ…!?

毎度のことながらお見事。

客席でひとやすみな皆さん。

だいたい組みあがってくるとあとは舞台美術さんのターン。舞台上の装飾をつけていきます。

お手伝いにきてくれた石幡さんがニコニコと、今回の舞台美術の特殊兵器を運んでいきます。力強い背中です。

そして舞台にインパクトドライバーで固定し、

最終的な仕上げをしていきます。

いつもの5倍くらい大きく見える舞台美術さんの背中…

木材と釘と壮絶な力仕事の結晶な舞台美術。作り手にどんな人を想像していましたか?屈強な男性?

いえいえ、うちでは結構女子が主力だったりします。性別関係なくみんな揃ってパワフルに仕事に熱中できるのは劇団時計のいいところ。

一方、照明さんも実験の準備をしたり

音響さんも大きな卓を持ってきてなにやら操作。

そしてこの日の締めくくりとして、通し稽古をしました!本番までで実際の舞台のサイズ感を感じながら稽古できるのはこの日だけ。貴重です。

繊細に繊細に、心の機微を捉えながら描く「夏」のはなし。

まだまだ詰められるところだらけではありますが、舞台がたつと役者さん方もテンションが上がるのか、普段の稽古では見ないようなニュアンスや感情がわき出でるような雰囲気もあり。一週間まえの初回通しとはまた一味違うものになっていました。

大量のダメ出しを書き連ねる演出さん。

まだまだ稽古は続く!夏の終わりに、夏の郷愁を胸いっぱいに吸い込めるような作品が完成しそうな予感。

情報宣伝:池田奈央

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劇団時計2019年度夏季プロデュース公演

『父と過ごした夏休み』

脚本・演出:稲垣隼

“俺の知らない父は、ちょっと幼くて、ちょっと格好よくて、とても輝いてた。”

首都大学東京 南大沢キャンパス構内にて、9月上旬上演予定。

公演詳細はこちらから

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