劇に捧げた夏休み【第5回】進みゆくスタッフワーク編

劇団時計の公演が出来上がっていく過程を追っていきます!総力取材!!

今日は稽古最終日。明日からいよいよ本番用の舞台と客席を建てていく仕込みの期間に突入していきます。もう開幕までいくばかもありません…戦々恐々としているこのごろです。

今回の劇に捧げた夏休みでは、稽古場の隅でちゃくちゃくと進められているスタッフワークについてお伝えします!ものすごく画は地味ではあるのですが、すべてが公演を作り上げるために必要な仕事。

ちょっと覗いてみましょう!

劇に捧げた夏休み【第5回】進みゆくスタッフワーク編

稽古場。役者さんが日々、演技を磨く場です。

しかしそのそばで、公演を支えるスタッフの仕事も行われています。

演出さんの発言を逐一ルーズリーフにメモしているのは舞台監督さん。仕込みや仮組では指示をだして現場の進行を仕切ってくれる舞監さんですが、普段の稽古では場所や時間や出席者の管理、こういった記録も担ってくれています。

イヤホンをつけているのは、音響さん。ひたすらに音楽を聞きまくって、シーンに合う曲を探しています。

いくつか候補をあげても没になってしまうこともままあるようで。忍耐に忍耐を重ね、とっておきの曲を探し当てます。時にはシーンの長さに合わせて編集したりも。

そしてパソコンを開き、ネットショッピングにいそしむのは衣装さん。演出さんと相談し作成したイメージプランにあった服をさがしています。時にはイチから服を縫うこともありますが、今回は現代が舞台の作品なので既製の服を探すことが作業の中心。

小道具も衣装さんの担当なのである日にはビニール傘に装飾をしている様子もありました。

役のイメージにあわせてアレンジされているので注目してみると面白いですよ!

フェチをプランに詰め込んで着せることが醍醐味ということを衣装さんもおっしゃっていたのですが、ラス通しの日には拝み倒している様子もありました(笑)(笑)

そしてなにやら図を描いているのは照明さん。かいているのは、照明の配置を示す吊り図です。

プランを組み立て、機材の準備も稽古期間中には進めてはいるのですが、実際に照らすことが出来るのは仕込みで本番用の舞台が建った時に限られてしまう照明さん。

だから、夜に広場を使って照明の色などを見る照明実験があったりします。特に今回は舞台美術とコラボするので、そのあたりを入念に。

エモエモバエバエな照明がつくのが楽しみです…!

そして稽古場を離れた劇団時計専用の作業場、通称「駐輪」では舞台美術さんが美術の作成を進めています。

装飾を作るために風船を膨らませ。。。

ひもを巻き付けていきます。

ぜひ、舞台でどう映えるのか想像してみてください!かなりいいかんじの仕上がりです。

そのそばで木工作業をしているのも舞美さん…かと思いきやこちらは制作さんです。制作はお客様をお迎えするための準備と管理をする役職です。

今回は客席が変則的な形になるので、導線確保のために階段を新しく作る必要があったようで。こうしてつくってくれています。

別日には、公演当日に使用するクッションやバインダーなどの備品をチェックしてくれている様子もありました。

その一方、部室では宣伝美術さんがチケットの準備を進めています。

チラシ、DMはがき、公演当日に開場前に設置する立て看板、と、配布する当日パンフレットにチケット、予約特典のうちわのすべてを一人で作ってくれています。

スタイリッシュなデザイン。ぜひお手に取りに来ていただけたらと思います。

そして残る役職はわれわれ情報宣伝。ひび、SNSを更新しブログを書き。時には折り込みに出かけたりも。

さらなる映えをすべく稽古場で決定的瞬間に目を光らせ、謎写を量産しています。

毎日投稿している絵日記のロケーションは首都大内で選んでいるので、この前は正門からちょっと離れた理系棟のほうまで足をのばしたりもしました。

はちゃめちゃに映え。

こんな感じで、目に見えないところでもたくさんの段取りと準備を経てひとつの演劇作品を作り上げています。ぜひ本番にも足を運んでマンパワーを全身で感じて下さい!

情報宣伝:池田奈央

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2019年度夏季プロデュース公演

『父と過ごした夏休み』

脚本・演出:稲垣隼

“俺の知らない父は、ちょっと幼くて、ちょっと格好よくて、とても輝いてた。”

首都大学東京 南大沢キャンパス構内にて、9月上旬上演予定。

公演詳細はこちらから

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