こんにちは、劇団時計です
夏季公演はいよいよ明日から上演です!
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
劇団員一同は、今まで以上に総力を挙げ、劇の完成度を高めるべく活動しています!
さて、インタビューもいよいよ最終回となりました。
今回は、この劇の中枢である、演出(岡田和樹さん)、脚本(あんさん)、演出助手(武内遥希さん、木戸佑さん)の4名にお話を聞いてみました!
ーインタビュー始めていきたいと思います!よろしくお願いします
4人 お願いしまーす
ーでは皆さん、まず初めに今回の公演どんな舞台にしていきたいですか?
岡田:今回のテーマは主人公が成長していく物語ということで、人間のプラスな面である希望、優しさとかもあれば、憎しみ、絶望とかのマイナスな要素もあって、そこから人間ってこういうもんだよねっていうのを感じ取れて、最終的にはあたたかい気分になってもらえればというのが、今回の劇の指針です。
あん:ちょっと現実と違うかもしれないけど、彼らの生きている世界はきっと今と何も変わらない感情を持っていると思うので、そこと見ている人と何かリンクするものがあって終わった後に見ている人が自分と照らし合わせて考えてくれるようなものが作れたら、それくらいお客さんに(劇の世界に)入ってくれたら嬉しいなって思ってます。
武内:僕は演出助手、というか演出も含めて初めてなので、気持ちとして演出助手…主役なんですよね(笑)
(演出助手の武内さんは役者も兼ねています!)
一同:(笑)
武内:そう、そっちのイメージが強くなりすぎちゃって、そっちの気持ちが強くなっちゃってるんであれなんですけど、演出としては演出側の景色を見てみたいというか…
木戸:みてる?
武内:見れてない全然、15場中12場出てたらもう見るの3場だけなんだから(笑)(武内さんは役者としてかなりの場面数出ています)
一同:(笑)
武内:あとは、(岡田)和樹さん、(木戸)佑さん、脚本のあんさんがどんな感じに演者たちとか舞台を作っていってるのかなって。今回座組として僕たちが、23(2023年度入部の人の総称)がやるのは2回目で。超ギャグのやつ(2023年度新人公演ナイゲン)から、かなりシリアスな話(今回の夏季公演)に…その変化をやり切った先には役者側としては違う景色が待ってるんじゃないかなって思うので、(役者たちには)向き合っていってほしいなって思います。
ーじゃあ、先程までマッサージを受けていた演出助手さん
木戸:はい、えーとですね、僕今回演出助手と衣装なんですけど、まあ衣装は結構他の人が働いてくれてて実質演出助手オンリーみたいな感じで。演出助手って気楽で、責任を伴わないで演技指導ができるっていう…(笑)楽しい役回りでやらせていただいたんですけれども、今回の役者は後輩の人たちが多いので、役者のみんなが今後あと三年間あるうちで役者として成長していってもらいたいっていうのがまず指針としてあって、その結果としてなんかめっちゃ舞台よくなってたなーっていうのが最近の感想なんですけど(笑)まあなので、物語を楽しんでもらいたいのももちろんなんですけど、ナイゲン見ていただいた人がいるのか、これを初めて見るのかわからないですけど、それぞれの成長であったりとか、始めて出る役者もいるので、それぞれの役者のキャラとかパーソナリティに注目していただけたらなーと思います。
ーありがとうございます
では、次に今回の劇の見どころを聞いていきたいと思います
木戸:似たような質問しおって(小声)
一同:(笑)
木戸:まあ、脚本がめっちゃ面白いので〜
木戸、あん:(笑)
武内:唐突な褒めに戸惑いを隠しきれない脚本
あん:戸惑うしかないだろ今の(笑)
一同:(笑)
木戸:なんか色々考えさせられる脚本というか…そんなことないか
あん:おい(笑)
岡田:どっちなんだよ(笑)
武内:上げて上げて落とす(笑)
あん:落とすな…上げるなら上げきれ(笑)
木戸:まあその、見どころというか、なんだろ、世界観というか、日常からはちょっと、基本的には日常の世界…みんなが生きてる世界なんだけど、ちょっとフィクションのエッセンスがあって、そういった独特な世界観が魅力なのかな、と思いまーす!
武内:見どころは、そうですね、この公演の、ナイゲンだったら面白い感じの空気感だったのが、今回は少しテイストが違う風に、系統が暖色から寒色になったみたいな、空気感をまとった公演になってて。でも物語が進んでいくにつれて、主人公とか周りの人間の心情変化とか、出来事が起こったりするので、気持ちが変わるごとに、空気感が変わっていったりとかあるので…見どころって言われると難しいなー。
木戸:俺を見ろ!
武内:俺を見ろはもう役者インタビューやん(笑)なんでまあ、独特の空気みたいなものを見ていただけたらなぁと
ー今回結構ストーリー性がありますよね
武内:そう、ストーリー性があるから、ストーリーを楽しんでほしいですよね、なにせ脚本がめっちゃいいので
岡田:素晴らしいものを作っていただきました!ありがとうございます!
あん:なんなのこれ(笑)
武内:この脚本独特の空気感と、ストーリー性、あとは、キャラの心情というところまで、細かく見ていただけると幸いだなぁと思います!
ーありがとうございます、じゃあ脚本さんお願いします
あん:見てもらいたいものしか書いてないから
ーかっこいい〜!
武内:かっ、かっけー!
あん:そうじゃね?めちゃ捨てたもん、いろんな場面。そうだなぁ、見どころ?見終わって一人くらい好きなキャラが生まれてくれたら嬉しいなって思います。それくらいみんな、各々、思ってること考えてること感情がバラバラで、でもそれぞれ芯があってって感じなので、見てる人にそのキャラの良さが伝わればなって。そんな感じです!
岡田:今回はまあ、三人が言ったところと多少被ってくるところは出てくるんですけど、さっきあんが言ってくれたように、各々芯があります、感性、考え方があります。そのキャラ全員がなんかしらの影響を劇の世界観に与えて、成長、絶望するっていうシーンがあります。そういったところを感じ取って、あとはキャラ同士の掛け合い?このキャラは、こういう関わりがあってその結果劇がこういう風に動いていったんだなとか、そういった部分が見どころになってます。
ーありがとうございます、続いて、やってて楽しいこと、大変なこと、こだわり等々あれば、教えてください!
木戸:演出助手は…あの、演出ってやっぱどうやっても責任が伴ってくるんですよね、舞台の全責任が演出にあるので。演出助手って単に演技指導と演出の補助するだけで責任を伴わない…(笑)最強なんですよね〜
武内:立ち位置としては一番気持ちがいいねんな
木戸:一番気持ちがいいんです
武内:だって、トップの方に居れんのに、気楽にはいれるっていう
木戸:それは僕が演技指導が好きだからっていうのは第一にあるんですけど…あっなんかちょっといいこと言った~
一同:(笑)
武内:全部が薄っぺらくなった、今全部が薄っぺらくなった(笑)
ー薄っぺらいですね(笑)
武内:まじで役者側の声がいっぱい出てきたんだけど、演出側としては、それこそ僕あの、演出助手としてなんとも情けないことに働いてないので(笑)…働いていないのであれなんですが、働いてるときも、ま、稀にあって自分の出ない場にちらちらとちょっと考えてみたりとか。今回なにせやらせてもらった時に、ちょっとあの(演出の)勉強の一面もあるように、っていう風に言われてたんで、それこそ気持ち楽に、かつ、でも自分が意見を言って、それいいかもねってなった時には、あぁこういう感じなんだっていう。自分の実力を認められた気分になって、あぁ~ってなるよ、稀に。
あん:稀に(笑)
武内:つらいことはー、そもそも難しいことなんで、演出って。演出の難しさをただひしひしと感じます。
ーあとはなんか、こだわりとかあれば言っていただいて
武内:こだわりですか?あるわけねぇだろ(笑)
ー(笑)
武内:こだわりをなくいこうというのが、私のこだわりなので。
あん:おぉ~。楽しいとき…普通に昔からこうやってお話考えたり物語つくったりするのが大好きだったんで、書いてるときはめっちゃ楽しかった。めちゃめちゃ書いてたよ
武内:すげぇ~
あん:そんな長いのは書いたことないけど、あと、楽しいときっていうか楽しかったときは、まじでキャラ解釈めちゃめちゃ楽しかった、私の頭の中でこんな感じだなぁって書いてたの全部言語化したから…楽しかった
木戸:(キャラ解釈を主導した張本人なので喜びを隠しきれない)
ーあれは、役者としてもやってて楽しかったです(インタビュアーの役者より)
あん:書いてるときはめちゃめちゃ楽しいけどー、あの、まじでバカほど期限が短かったので(笑)
木戸:そうね(笑)
あん:新人(公演)の仮組み(本番の舞台製作の前に一度舞台をつくる作業)ぐらいでまだ一筆もしてなかった…。作りながら、期末(試験)やって、読み合わせ(セリフの掛け合いの稽古)に出したから、まじで単位が取れてるかわかんなかった。逆に勉強の逃げがこれ(脚本を書くこと)だった。これ書いてるほうが楽しいしってなってましたね。
ー何かこだわりとかあれば
あん:こだわりかぁ、舞台だからこそのことをしたかった。なんか、ドラマとか映画じゃない舞台、舞台でもできるんだぜっていう、舞台だからできるんだぜっていうのを混ぜたかったなぁって思いがずっと書くときに思ってたんで、そういうのを随所随所にいれたのがこだわりかなぁって思います!
岡田:僕は時計に入って初めて演劇を始めたんですけど、最高学年なんで、このまま演出をやらずに卒業すると後悔するなって思いがありました。まあたまたま僕の進路とか、あと空き時間とかの関係で今回演出をすることができたんで。実際に楽しいことっていうのは、それこそ全部かな。稽古もそうだし、みんなと触れ合ってる時間もそうだし。もちろん大変だし、思い通りにいかないことはたくさんあるんですけど、曲がりなりにも自分がリーダーとして、一つの作品をつくりあげることに携われるっていうこの時間はほんとに至福の時間だと感じています。
ーありがとうございました。
これにてインタビューは終了です。
いかがだったでしょうか?
この4人が中枢となってつくりあげた舞台、夏季プロデュース公演『時の散らぬ者たちへ』は、9/14(木)・9/15(金)に上演予定です!
録画配信もあるので、ご都合の合わない方はそちらもご検討ください!
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